ゲーム開発者が語る。クソゲーが産まれるゲーム業界の構造的欠陥 2/3

クソゲー

記述日 2022/5/25

ゲーム開発者が語る。クソゲーが産まれるゲーム業界の構造的欠陥 2/3

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ゲーム開発者が語る。クソゲーが産まれるゲーム業界の構造的欠陥 1/3
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つづき

前回は
「クソゲーが産まれるゲーム業界の構造的欠陥」とか言いながらただのクソゲー紹介記事になっていましたが、今回は真に迫ります。

さて…どの様な構造的欠陥によってクソゲーが産まれてしまうかを説明する為に、具体的なソフトを例に挙げたいと思います。

クソゲーが生まれる理由は多々ありますが、今回お話するポイントに当てはまるゲームが3本思い浮かびました。

■1本目
「NEWガンダムブレイカー」

■2本目
「バランワンダーワールド」

■3本目
「レフトアライブ」

錚々たる顔ぶれ。
これら3本は100人遊んだ人がいるとしたら80人はクソゲーだと判断するソフトで、クソゲーと言ってしまって問題ないと考えます。
(好きな人がいる事は否定しません。蓼食う虫も好き好きなので)

何故この3本が当てはまるか?
それは
「最初のステージ(インゲーム)を遊んだ瞬間にクソゲーだと断ずるに些かの躊躇も持たぬ」ゲームだからです。

この3本の中から「バランワンダーワールド」を例に挙げて、何故こんなクソゲーが産まれてしまったから解説します。

「令和最新版ナイツ」
「飛べないナイツ」
などと、呼ばれているバランワンダーワールド…

バランワンダーワールド

「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズの生みの親として知られる中裕司(ソニック等のプログラマー)さんと、アーゼストの大島直人(ソニックやナイツのキャラデザイナー)さんが20年ぶりに共同開発するタイトルということで、非常に期待されて発売されたタイトルでした。

でした…

※緊急速報!
3回連載予定のブログを書いている途中(2022/5/21)にこのバランワンダーワールド。
クソゲーオブザイヤー2021大賞!
受賞しました。おめでとうございます! #koty #koty2021

クソゲーオブザイヤー2021大賞

※速報終わり

どの様にクソゲーか、どの様に不出来かを自分の言葉で書こうと思ったのですが、ネット記事やyoutube動画等で如何にバランワンダーワールドがつまらないかをさんざん語られているので辞めました。
ムービーCGは悪くないが、ストーリーの説明不足でムービー自体が良い訳ではなく、操作性、バランチャレンジ、快適性、ユーザービリティ、ゲーム性、レベルデザイン、ゲームデザイン、キャラクター、80種類あるという衣装の有用性や差別化、バランチャレンジ、レスポンス、コンセプト、グラフィック、ストーリー、脚本、自キャラ、ナイツっぽいキャラ、チャオっぽいキャラ、バランチャレンジ、敵AI、カメラワーク、ゲームバランス、アクション、パズル、探索…とにかく全部。全部駄目。
完全無比・完全無欠のパーフェクトクソゲーです。

ググればいくらでもバランワンダーワールドについての感想は出てきますのでそれらを御覧ください。

 

【バランワンダーワールド】コンセプトが自らの首を絞める悪夢
バランワンダーワールドとは 『バランワンダーワールド』は、2021年3月26日にスクウェア・エニックスから発売されたワンダーアクションゲーム。対応プラットフォームは、PlayStation5、Play…

 

夢の世界を悪夢のようなゲームデザインが破壊する問題作 それでも遊んだ時間は無駄じゃない「バランワンダーワールド」レビュー
たとえ歴史的に偉大なレジェンドが作っても、現代に適応できなければ失敗してしまうこともある。

 

このゲームは私も購入しましたが、ネットの叩き棒になったとか、面白がって叩いている奴がいるとかではなく、ほんっとうに駄目なゲームでつまらなくて遊んでいて不愉快な気分になる、納得のクソゲー・オブ・ザ・イヤーです。

何故こんなゲームが生まれてしまうのか

このゲームを発売したのはみんな大好きスクウェアエニックス(開発:バランカンパニー)さんです。

何故この様なゲームが世に出てしまったかというと、スクエニさんの…
ゲーム業界の品質管理体制が機能していないからです。

いや、スクエニさんの品質管理部は優秀で、仕事をきちんとしていて、
その証拠にバランワンダーワールド(レフトアライブも)、致命的なバグというのは出ていません。
バグが無いのにゲームとして終わっている、所謂ストロングスタイルのクソゲーという奴です。

品質管理部は大人数のデバッガー/テスターが集まり、
ゲームにバグは出ないかの確認を連日連夜行います。
壁抜けしない?地面に埋まらない?フリーズしない?敵キャラやプレイヤーキャラが不自然な挙動をしない?などなど工業製品として問題がないかを調査しているゲーム開発には無くてはならない部署です。

仕様書と異なる部分がないか?不具合がないかというのを調査して、開発部にフィードバックしてバグをチェックする大事な仕事です。

し・か・し!

しかしですよ、この品質管理部
「ゲームが不出来(つまらない/クソゲー)な事については突っ込みません」(突っ込めません)
品質管理部の仕事というのは、あからさまな不具合と仕様書通りに実装されているのかを調査するのが仕事なので

・キャラクターの挙動良くないよね?
・ここのレベルデザイン良くないよね?
・カメラワーク悪いよね
・ストーリーの起承転結を伝えていなくてユーザー理解できないよね?
・そもそも仕様おかしいよね?
・衣装の切り替えに2,3秒待たされるのレスポンス悪いよね?
・つまらないよね?
・クソゲーだよね?
・こんなの世の中に出しちゃいけないよね?

みたいな自分がゲーマーとして感じた事やゲームとして駄目な部分の報告はしません。(できません)
そんな事をいうテスターは「余計な仕事をしている」「そんな事は聞いていない」「自分の調べる部分だけを調べろ」と、注意を受けるか、最悪クビです。

つまり”品質管理部”とは名ばかりで、バグチェック機関です。

これはスクエニさんに限った事ではなく多くのパブリッシャー、多くの”品質管理部”もしくはゲームでバッグメーカーが同じで、バグチェックしかせず(できず)、本当の意味での品質管理はできず、世の中に出してはいけないゲームが絶えず世の中に出てくることになります。

バランやレフトアライブ/デスクリムゾン/修羅の門(PS)/里見の謎の様なクオリティはゲームだから許されているものの、他の製品に置き換えた場合、
自動車だったら走っている最中に炎上、医療器具だったらその器具を使った患者は即死、飛行機なら1回目のフライトで墜落、モバイルバッテリーなら充電した瞬間に炎上する様なもので、到底許される品質ではなく即刻メーカーの権利が剥奪されたり謝罪会見開かれる、リコール起きる様な代物です。
※ネット炎上はするけどね

いくらゲームの好みが感性による所があり、好き嫌いが人によって分かれるという部分はあれど、
エンターテイメントとして最低限担保されなければいけない品質というのはあるはずです。

しかし、ゲームは今日も最低品質が保たれない製品が発売されつづける…

つづく

今回は構造的欠陥その1「品質管理部」が品質を管理しているのではなくバグチェックしかしていない、についてお送りしました。
バグチェックは非常に重要で品質管理の柱であることは間違いありませんが、もう一つの柱であるゲームのクオリティチェックをしていないという事です。

次の記事は、クソゲー開発チーム内では何が起こっているか?
について、書ける範囲で書こうと思います。

気が向いたら書くのでしばしお待ちを。

つづいた

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